自然を食す② 【閲覧『虫』意】
昨日に引き続き今日のテーマも「昆虫食」についてである。
昆虫の食糧としての優秀さは昨日触れたが、その優秀な栄養食である昆虫を食べる文化が世間一般に浸透していないのはなぜだろうか。最大の理由は、やはり昆虫に対するマイナスイメージだろう。昆虫は「汚い」というイメージを持たれがちである。とある昆虫食についての調査では昆虫食に対する抵抗の理由として「細菌」「病原体」「寄生虫」を懸念する、やはり「衛生面」の回答が多数を占めていた。
しかし、考えてみてほしい。我々が日常的に口にする“野菜”、“肉”、“魚”、さらには“水”にも「細菌」「病原体」「寄生虫」のリスクはあるではないか。当たり前に食べられると思っているこれらの物も、適切に処理されているからこそ食材と成り得ているのである。昆虫食だってなにもそこらにいる芋虫やバッタを捕って食うと言っているわけではない。食用として虫を育てようという試みであることを勘違いしてはならない。肉牛を育てるのと何ら変わりないのである。
虫嫌いの方々には「そういう問題ではない」と反駁を受けそうだが、あえて無視することにする。(虫嫌いの方に何が嫌なのかを問うても明確な返答が得られたた例がないため、虫好きの筆者からすると彼らの気持ちは知り得ないのである。「こういう所が嫌」と示してくれれば、大丈夫そうな虫を紹介するのでご相談ください。)
お待ちかね、昆虫食レビュー第2弾はこちら「Mixed Pupae(幼虫ミックス)」
サゴワーム(ゾウムシの幼虫)
香ばしいナッツの風味があり、美味。
後味はエビフライの尻尾。
カイコ(蛹)
少し粉っぽいスナック菓子といった感じ。こちらもエビに近い風味がある。サイズ感も相まって食べ応え充分。
30~50mmというサイズもあり、見た目的には一番エグいが、クセも無く、もっとも食べやすい。アーモンド風味で美味。
単体だと小さすぎるので一気食い推奨。スーパーワームと似て美味。こちらの方がサクサク感と香ばしさを楽しめる。
ワーム系はナッツと風味が近く、クセも無いためバッタと比較するとかなり食べやすい印象であった。幼虫を食べるうえでのキーワードは「ナッツ」。というわけで、近い将来ミックスナッツはこうなるかもしれないという予想図とともに今日の記事を締めようと思う。
では、第3弾をお楽しみに。