むしの雑記

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ピーマン効果

小学校の給食の時間、嫌いな食材を器用に選別して残す児童はよく見られる光景であろう。
自分の小学生時代を思い返すと1人や2人ではなかった記憶がある。特にグリンピースを必死に除けるK君の眼光の鋭さは、好き嫌いのない事が唯一の自慢である私にとっては不思議な光景に思えた。

というわけで、今回は好き嫌いにまつわる話だ。
子どもが嫌いな食べ物といえば?という質問をして多くの人が答えるであろう野菜。そう、ピーマンである。
好き嫌いの代名詞とも言えるピーマン。確かに多少の苦味はあるが、普遍的に嫌われる程だろうか?青臭さが気になるという子どもたちも多いようだが、特別青臭い野菜だろうか?
私はピーマン嫌いな子どもが多い原因はピーマン嫌いな子どもが多いからだと考えている。
要するに先入観だ。
ピーマンは苦くて嫌われがちな食べ物。という固定観念が、ピーマン嫌いを生み出しているのだ。
人間は周囲の情報に影響される生き物である。
「周りがそういうから、そうなんだろう。」という同調傾向によってピーマン嫌いが刷り込まれたとしても何ら不思議ではないだろう。
こういった先入観による刷り込みを「ピーマン効果」と呼ぶ。(※あくまで個人的に)
私の愛してやまない昆虫たち。彼らが多くの人に嫌われがちなのも「気持ち悪い」という一般論によるピーマン効果である。

「一般的にAと言われているからAだ」と認識してしまうのは、大変につまらない。

ピーマン嫌いの諸君。まずはピーマンの不味さそのものを疑ってみてはいかがだろうか。
新たな魅力が見えてくるかもしれない。